A FROM MAGIC STUDIO

儚屋玲志 a.k.a CASPERR ACE
A From Magic Studio

※フリーダウンロードの回数に上限があります。ダウンロードができなかった場合は翌月までお待ち下さい。

Overview

TRACK LIST

01. intro 〜Everybody’s In Love〜
​02. 儚屋で候
​03. 南山メリルの支度
​04. そこはどこ
​05. スニーカーとブーツ
​06. 週末の天使
​07. God With Me
​08. One Minute Of Choices’ Funk
​09. The Way feat. 仙人掌 and MEGA-G
​10. 狂った果実
​11. 無題
​12. あの列車で行こう
​13. outro 〜黄色いあの子〜

CREDIT

Track, Lyric, Recording and Mixing by 儚屋玲志 at Magic Studio
Except Track9 Lyric by 仙人掌, MEGA-G and 儚屋玲志
Cuts by 儚屋イルカ
Chorus by 儚屋聖歌隊(玲志, 忍者, 玄, 天, 未鈴)
Mastering by T.OHNO at TANUKI STUDIO
Jacket Design by Hayato Hori HOLHY
Special Thanks to LIFE

Release Info

00年代半ば、数々のMCバトルで好成績を残し、いまだ根強いファンを持つHIPHOPグループWAQWADOMのメンバーとしても活躍したCASPERR ACE。現在は儚屋玲志(ハカナヤ レイジ)として活動しており、今回、自身のキャリア初となるソロアルバムをドロップした。
注目すべきは、全曲セルフプロデュースであるという点。ラップはもちろんのこと、トラックメイク・レコーディング・ミキシングまでを全て自身でこなしており、一人の”ラッパー”として認知されてきた彼の新たなパフォーマンスを体感できる。ラップについてもCASPERR ACEらしさを残しつつスタイルの幅を広げており、詩の朗読など新たな表現方法も提示している。インスト曲を含めたアルバム全体の構成から、各曲のテーマ、トラックの展開、そして彼の最大の武器と言えるリリックに至るまで、独創性が思う存分に発揮されており、アーティストとしての隠れた本質が如実に表れた作品と言えるだろう。
そんな儚屋玲志の独壇場に華を添えるのが、今作唯一の客演である盟友MEGA-Gと仙人掌。好事家が喜びそうなこのコラボレーションも、アルバムの中でしっかりと存在感を示している。
リリースは2017年8月31日。儚屋本舗オフィシャルWebメディアのほか、SoundCloudでも全曲フリーダウンロード可能。同時にSpotify、Apple Music、Google Playなど主要ストリーミングサービスでも展開する。

Streaming

Spotify
Apple Music
Google Play Music
レコチョク
LINE MUSIC
AWA
その他主要ストリーミングサービス

Lyrics

02. 儚屋で候

たった10年でも時代は変わった
その中で色んなことがわかった
その集大成かつスタート地点
アート・リンゼイばりのアウトサイダー
儚屋本舗と申します
まだまだやることにあふれてる
頭じゃ悩むこともあるけど
体は自ずと動くのさ
生きていくのは楽じゃない
みんなもそうっしょ? いらない根拠
ただなんとなしにここを彩りたい
それが俺の生涯の仕事みたい
散った後の桜の木に
花火の終わった後の夏の夜空に
なることだって恐れない
だから疑わない だから躊躇わない

here we come back again 
何度だってチャンスだぜ
目をさませ 手を叩け
here we come back again
何度だってチャンスだぜ
本当のゴールまで あと何ミーターズ

ひとつ断言できるのは
俺ひとりじゃこうなっちゃいないのさ
最狂なメンバー 玄に忍者
うしろの控えもキレた詩人さ
早々に合流ANAGRA Templ A
KAMIZINEマジに楽しい限り
イカしたロゴだねTECHNICA
天才小説家my sistaミカ
絶世のイケメン my DJ WARA
かわいいのかこわいのかわかんねぇKWARA
昔からの馴染みHayato Hori
高みだけを見てまた飲もうね
無条件に前に行きたがるエナジー
無限のキャンバスに自由にお絵描き
そこに価値が見えるから儚い
道は明確 だから止まらない

here we come back again
何度だってチャンスだぜ
目をさませ 手を叩け
here we come back again
何度だってチャンスだぜ
本当のゴールまで あと何ミーターズ

03. 南山メリルの支度

土曜日の昼さがりウチにいてもいいんだけど
友達のゆかりといた方が楽しいんだけど
約束しちゃったし行かなきゃ人としてアウト?
けどドタキャンってチョイスも浮かんできてしまうの
こんな時はやっぱり儚屋サウンドに限るわ 
それでもってあたしも玲志と踊りたいジルバ
今日のお相手はドレイクかサプロかウィズ・カリファ
好きだけどそればかりじゃきっといつの間にか
帰りたくなってるあたしは想像に難くないし
そんな土曜日を過ごすなんてダサくない?
あたしがこうしてる今儚屋勢はどうしてる
爆笑しながらなにかまた創ってるんでしょ
あたしも入れてよ玲志とはチャイも飲みたいし
薄めにひいた紅を詩的に褒めてもらいたい
ブルテンのチャパあたりを銭湯へ連れだして
のぼせたチャパにあたしの話聞かせてほしい
あたしのまばたきひとつで名作は書ける?
それだったらエスニックな格好だってするし
今日のお相手はイケメンだけどリリカルじゃない
それじゃすぐに飽きちゃうっていうのも理にかなうじゃない
あーやめたやめた今日のデートはやめた
わかんなきゃ意味ないじゃん鏡の子が誰か
そうと来たら今夜はゆかりとevery1sentence
だってあたしがなりたいのは儚屋のエンゼル

いったいどこにいるってんだ南山メリル
完璧な君に逢えると今日も夢みるよ
世界中に希望をばらまく君の存在
いろんな問題終わんないが虚心坦懐
君と逢える日は人生最高の日
君のいる世界で生きる今日も最高の日
こうしてる俺の今どうしてる君の今
その今と今が結びつこうとしてる今
君がより輝く舞台をせっせと準備中
オーバーワークも余裕アドレナリンが分泌
やりたいことやるべきこと一致する休日
未知数な可能性のその先を見にいく
君のチャーミング・ビューティと
俺等のミュージックでもって浄化しようこの空氣
母ちゃんの名前で埋まってる仮の企画書
目に見えてる君に書きかえた日のリアクション

04. そこはどこ

理由 静寂 落第 時間
意味 極小 虚無 脳 
NO 能力 先天性 他人 
他人丼 血縁 極端 暗闇 
循環 焦燥 分裂 絶望 
願望 輪廻 嘘 偽善 否定

本能 祭典 考慮 継続 
現在 基準 確信 精神 
YES 潜在 発展 仲間 
マンチーズ 根底 中心 力 
プラス 余裕 深み 希望 
おまんこ 再戦 真理 充実 智

05. スニーカーとブーツ

アーティストの意向により、リリックの掲載は割愛します。

06. 週末の天使

君は僕の週末の天使
どこからともなく現れる天使
君は僕の週末の天使 
なにからなにまで不思議な天使
朝の散歩の木漏れ日に 
しぼりたてのオレンジジュースのフレッシュな香りに
姿を隠し 私に見つけられてはしゃぐ君は週末の天使
僕の世界をカラフルに彩る
この上なくふたりワンダフルに踊る
やさしく包まれる光と音なき言葉に この瞬間
君とふたり包まれる光と音なき言葉に 永遠に

週末の天使 君は僕を癒す
誘惑のペテン師すら許せるようになる
週末の天使 僕に勇氣をくれるが 
見惚れているだけじゃ僕は出遅れる
鳥のさえずり うす紫の空に 
可憐な少女の泡沫の青春に
姿を隠し 私に見つかって微笑む君は週末の天使
この世の楽園の在り処を教えてくれる
心の弱点だって忘れさせてくれる
君の魔法でもって僕がもっと僕になっていくよ
君の魔法でもってネバーノウズなトモローが輝きだす

平日は君だって泣いたりもするの
それともいつなん時も天使なの
平日は君だって怒ったりもするの
それともいつなん時も天使なの
君といた次の月曜のiPodは
スキップしがちな曲もゆっくりと奏でる
君が遠い水曜の孤独の中では
愛の意味をすべてからじっくりと学べる
さぁその身をゆだねてみなよ僕に
狂った感じで踊ろうよ あのエリック・ドルフィ
君とミュージックとおいしい水と空氣
どこまでも恵まれている地球
君とミュージックとおいしい水と空氣
まさに神の作品

08. One Minute Of Choices’ Funk

一氣に起きるか もうちょい温むか
テンションが生み出す今日のリズム感
なにを食べるか なにを着ようか
儚屋本舗は粋な思想団
slow down, hurry up
バドガール バニーガール バイリンガール
iPodかカセットウォークマンか
窮地でお袋か奥さんか
2000円分か 満タンか
ジェットコースターはたまた観覧車
今夜もやってくるディナーの内容
和か洋か迷う若妻よ
シャワーかバスタブ 部屋のカスタム
どう読む ムスタングかマスタング
今日のチョイスが明日のなにかになる
選び続けてなにかになる

09. The Way feat.仙人掌 and MEGA-G

<仙人掌>
Back to the Bizness
このthree the hardway

MAGAZINEじゃ載らないリリシスト達へ
高みの見物の上更にぶっ飛んでくぜ
これはいつか描いた予想図の通りになる
RAP好き物の上手
洪水の様に溢れだす案とヒント
常に反復 安心感と緊張
一朝一夕で得れりゃ世話ないぜ
一生を掛けて作る自己を再生
このプレイヤー BADじゃ明かない帳
人の横にDREAM それが儚いとは
そのココロ美しく散りゆくSOUL
俺はそれ十分理解してるぞ
あいにく思想は持ち合わせがなく
あらゆる競争も俺は煙に巻く
原理主義者並み過激なRHYMEで
誰より自由を謳歌するSTYLEへ
逆流で流れの早さを知った
光文82年の刹那
正直モンがバカをみる時代
道を作るのはいつも俺ら次第

<MEGA-G>
時も流れ歳を重ねても
ピュアなマインドならば当時のまま
でもスキル上げなけりゃポジションならねえ 
極めるこの道は勿論ハーダウェイ
とっくに覚悟決めたラップウォーズ
足を踏み入れどっぷり浸かる
もう後戻りならきっと無理だから
幾多の戦友を見送り戦う
歴史をディグしメタファーを仕込む 
常にヒップホップの背中を尾行
見聞きしたモノを脳内でミキシング 
経験をサンプリングし作る知識
バーズに刻むのは何度目だ? 
だがマイクを握る限りはヤングフォーエバー
キャスパーエース、メガGに仙人掌、
再び集い真昼間に浸透

<儚屋玲志>
My Way 燃やすこの命ひとつ 
自己中じゃねぇ自己流だぜ
My Way すべては不確かだとしても
虚しかねぇ 決して無駄足じゃねぇ
My Way 正解不正解 
他人に決められてたら着せかえ人形だろ
My Way 俺はリカちゃんじゃない 
ありがたいじゃない 感謝をしてGo My Way

ヘッセが言ってたぜ 
年齢は重ねるほどに若くなるというメッセージ
確かに大きくなってく責任 
やることやって口ずさむよLet It Be
「いい歳こいて……」なんて言うお前は
してないんだろうな命の無駄づかいを
その場に居つくことないこのルネッサンス 
人差し指3本で無限のデッサン
どんどんと丸くなってっちゃう性格 
そこはゴールじゃない安定した生活
宇宙とひとつの心が窒息しそうと
氣づかせてくれるHIP HOP
Yeeeah なにが始まる 
今か今かと待ちわびた奴等の
ひとりでも多くに届いて欲しい 
裏のないshitでもおもてなし

10. 狂った果実

俺があんたにめぐり逢ったのは
すべての星たちが輝くことを決して忘れない
にぎやか過ぎた summer of love の真最中で
あんたは俺をどこまでも連れていき
それまで見たことのない景色をたくさん見せてくれた
不覚にも吐いた俺の弱音を
聞こえないふりして俺の手を引くあんたが好きだった
あの冷たさも覚えてる
それは俺があたたかいというひとつの証拠
あんたと語りたいことは今でもたくさんある
消えていったくしゃみの行き先とか
俺はあんたを愛した
母親にひとりの少女を見るときに似た
なんとも言い知れぬ感情で

11. 無題

あなたの耳から心へと
届きましたか私の音と声
もしそうであれば至極光栄
玄はまた飛ぶってか四国方面
いい加減長かった潜伏期間
その中で少しは円熟した?
重なるもんなんだね人生の岐路
そこでこそ本領を見せてみろ
決めたひとりで歩く覚悟
幻想の最中でも時は経つぞ
当然と思うことは奇跡
この世はいと摩訶不思議なvillage
ひとりで先行くと決めた途端
仲間が本当の仲間となった
嵐の中ですら順風満帆
35過ぎても短パン

その場で嘆くよりも受け入れて先行く
さすれば蒔いた種が咲きゆく
咲かなかったとてそれまでのこと
神の意思を伝えてる雨の音
人にはあるよ信念
さもなくば止まると氣づけよ人間
コピーロボットになってくのかな
宇宙にひとつだけの花
儚屋はロマンチッカーズ
アートで怒りを吹き消すミンガス
喜劇で悲劇を塗りつぶすチャップリン
ふたりの偉大なチャールズをサンプリング
我が本舗全員poet
so, please kiss us Ms. illmoe
嵐の中ですら順風満帆
風受ける儚屋の看板

12. あの列車で行こう

俺はあの列車に飛び乗った
駅なんてなかったけど飛び乗った
最高な氣分だった時に
目に飛び込んだあの列車に飛び乗った
行く先に光が見えたから
ごく自然と踏みきっていた枕木
無事に飛び乗ったら
生きながらに感じた深い安らぎ
今思えば あれはある種の力に導かれてた
日々疲れてたり枯れた心には
決して見えない偉大な力さ
謎のパワー
だが白いパウダーや結晶より人々を目覚めさせる
あなたにもあの列車が見えるかい
それとももうすでに乗っているのかい

プラットフォームなんか探さなくていい
いつどこでも飛び乗ればいい
必要なのは氣づくことのみ
氣づいてるってことに氣づくことのみ
take it easy, take it easy
パンタグラフから吸収宇宙のエナジー
アドレナリン出ない変な氣分やネガティブは
それ忘れているサイン
remember to remember 夢という夢が
 
明確に見えて追えていればノープロブレム
乗り遅れることなく乗客のひとりになるだろう
あっちで美輪さんが新春シャンソンSHOW
こっちゃビースティ聴く車掌さんSure Shot
十人十色 あるがままでもある共通点 L.O.V.E
選んだ道がなんだろうと
君と俺でわかち合える感情がある
さぁ語り合わないかい
このボックス席に座って目的地まで

Interview

儚屋玲志『A From Magic Studio』リリース直前インタビュー

(聞き手 : 儚屋玄)

“深いことを深く言わず、
共通言語で歌いたかった”

「トラック、リリック、レコーディング、ミックス、そこまでやってれば“From Magic Studio”でイイでしょ? っていうのがあって。頭の”A”は、俺なりに色氣つけた感じ」

8月初旬の某日夕方。儚屋玲志 a.k.a CASPERR ACEにインタビューを敢行した。8月31日にフリー配信にて、ファーストソロアルバム『A From Magic Studio』をリリースする直前の出来事だ。そのアルバムを一足先に聞かせてもらった僕は、今までのCASPERR ACEとしてのキャリアでは決して見せなかった、彼の色とりどりな音楽性を垣間見た。
 
 
●聴きやすくて、明るく、バラエティに富んだ内容になっているね。もともとこのアルバムを作ろうと思ったキッカケは?

「WAQWADOM、xENTRYxとグループを組んでやってきたんだけど、色々あって一人になっちゃって。それまではトラックも作れなかったんだけど、“音作り、レコーディングができれば一人でも音楽ができる”って思うようになったんだよね。あとは詩とか文章とか、企画ものとか、今のネットを使えば俺の中に湧き出ている色々な表現をアウトプットできるじゃん、って思ってさ。それが儚屋本舗という構想の始まり。で、その中心の大部分を占めているのが音楽なのね。だからアルバムを作るのは必然だった。色んな人がおもしろいって思えるものにしたい、という意識で作っていたから、そう言ってもらえると嬉しいね」

●そもそも“儚屋”ってどういう意味?

「花を売るのは花屋、おもちゃを売るのはおもちゃ屋。じゃあ、儚屋の“儚”ってなにか。価値があるものは、その価値が高まるほど儚いと思うんだよね。例えば、桜は綺麗であればあるほど散り際に儚いと感じるものだと思う。つまり、そこに感動があり、さらにそれに終わりがあるからこそ儚いと感じる。俺たち生きとし生けるものはいずれ死んじゃうんだけど、その間に俺たちはおもしろいと思うことを追求して創作する。そんなことしなくても別に生きていけるんだよ、獲物獲って食って寝て、素敵だと思った異性と抱き合って。だけど俺たちは創作する。より感動するようなものを創ろうとする。そこにこそ価値を感じる。そうすればするほどに儚いのに。それを表現するから“儚屋”。“人”と“夢”という字面も気に入っているしね」

●なるほど。奇しくも『儚屋で候』で歌っている“そこに価値があるから儚い 道は明確だから止まらない”っていうラインがズバリだね。これまでに見せていなかったバラエティ性を出してきているのも、そういうところから?

「そう。CASPERR ACEとして活動していた頃は、ヒップホップの美学からハミ出ないようにしていたんだよね。だけど、今はもっと自由にやっちゃおうって思ってる。やりたいことをやりたいようにやる場所として、儚屋本舗を構想したからね」

●そんな中での挑戦の一つだと思うけど、『狂った果実』では詩を朗読しているよね。
&nbsp
「うん。音源に吹き込んだのは初めてかな。ライブでは実は何度かやってるんだよね、朗読。『狂った果実』は、オケがチャーミングな女の子にウケそうだな、って思った。そこに乗る詩は一筋縄じゃいかないけど(笑)。儚屋クオリティ」

●樹の下で寝そべって、青空を眺めながら聴いていたらハマったよ。深夜のクラブである必要はないね。ただ、そんな中でもストレートなヒップホップな曲もやっぱり聴き逃せなかった。特に、第一弾MVとして公開されている『One Minute Of Choices’ Funk』は、音、内容、スクラッチ、どれもまさにヒップホップ。

「そう。さっき言った『ヒップホップはこうあるべき』みたいなものじゃない、もっと自由な感覚で全体を創っているからこそ、ヒップホップなトラックも入れとくでしょ、って。俺ヒップホップ好きだからね。あの曲は、同じ機材なのに声が偶然粗く録れて、これはいただきだな、と。リリックも友達と遊んでいる時にササッと書いたものなんだけど、ずっと気に入ってて。スクラッチは儚屋イルカ(DJ WARA)で、ッバッキンバッキンにスクラッチしてるんだけど、そこにさらにグルーヴがあるでしょ? 音楽としてノッてる。マスタリングしてくれたエンジニアのゲバラも、あのスクラッチには驚いてたから(笑)」

●まさに! 擦りに気品があるというか、人柄がにじみ出ているね。

「イルカは、他にも『あの列車で行こう』、それから、仙人掌とMEGA-Gが参加してくれた『The Way』でも擦りを入れてくれてるね」

●ラップで唯一の客演、仙人掌、MEGA-Gが参加した経緯は?

「2010年のMEGA-Gのアルバム『BASIC TRAINING』に、俺と仙人掌が呼ばれたのがキッカケ。そのメンバーって当時の東京のヒップホップシーンにいたJUSWANNA、MONJU、WAQWADOMから一人ずつ、なんだよね。そのレコーディングの日にMEGA-Gが『今回は俺のアルバムだったけど、二人がそれぞれ企画をやる時もこのメンツで曲ができたらイイね』って言ってて。それはおもしろそうだと思ったし、それを聞いたその時から絶対に実現するって思ってた。だから、アルバム制作前からその構想は明確にあった」

●約束の曲……鳥肌もんだ。ライブも見たいよ。

「俺ライブはじゃんじゃんやりたい‼︎…………んだけど、やりたいことに忠実にアルバム作ってみたら、あれ? 意外とライブでやれそうな曲少ない、みたいな(爆笑)…………やるけどね」

●アルバム全体として、<相手ありき>の曲が多いと感じたよ。”あの娘に会いに行く”、とかさ。特に最後の曲『あの列車で行こう』は聴いていて自分の問題として考えさせられた。

「あの曲は答えを言ってしまうと“神”のことを歌っているんだよね。それは生命の不思議であり、俺にとって芸術の根本でもあるんだけど、別にそんなことを考えていない人でも十分聴けるものにした。深いことを深く言わず、共通言語で歌いたかった」

●“さぁ語り合わないかい このボックス席に座って目的地まで”のラインが象徴的だよね。エッセンスが凝縮されていると思ったよ。フリーで聴くことができるこのアルバム、誰に届けたい?

「フリー配信だからこそ一人でも多くの人に。老若男女問わずね。昔デモテープとか配ったじゃん? あれだよ、これは。ルーキーとして、“私はこういうものです”というもの。大手のストリーミングでも聴けるから、一度はぜひ聴いてほしい。これはあくまで始まりで、儚屋本舗としては、今後も玄、忍者のアルバムも控えているから。楽しみにしてろよって思うよ」

“力を抜くのがテーマ”とインタビューで語っていた玲志。まさにその言葉通り、楽しみながら、リラックスしながら『A From Magic Studio』を作っていたのが良くわかった。彼の等身大の言葉たちは自然と作品に生まれ変わる。まるで呼吸をするようにあるがままに。その四次元ポケットの中にはまだまだアイディアは無限に拡がっているみたいだ。

「日常の中に名作があるから。好きな女の子の誕生日にメールを送ったりするじゃん? 後で読み返してみ。それ詩だから」(玲志)

MV

One Minute Of Choices’ Funk

Teaser Movie

『A From Magic Studio』Teaser Movie 1
『A From Magic Studio』Teaser Movie 2
『A From Magic Studio』Teaser Movie 3